京都の町家をこうてみた。

町家購入にまつわる徒然日記

物件探し①

2020年下旬、私達は物件探しをはじめました。

このタイミングで物件探しを始めた理由は、
何年間か掛かる事を想定して、子供が小学校に上がるまでに決めたいと思った為、

そして、コロナで日本から撤退する海外の不動産所有者が、町家や古民家物件を手放すのでは無いか、という推測の元でした。


私はもともと建物を見るのが大好きなので、独身の頃は友達とよく近代建築巡りに出掛けていたのですが、

そんな中で見付けた推しのリノベーション会社
それは八清さん https://www.hachise.jp/
こちらの大正ロマンの家と言うシリーズの頃からかな?
住むならここでお家を買いたいと思っていたのです。

丁度、前記事の一週間後くらいかな?
八清が北野白梅町に2軒並びのオープンハウスを行うとの事だったので、夫を誘って見に行きました。
(その物件のページはもう見られないようです)

すごく綺麗な漆喰塗りのお家が並んでおり、裏にはこじんまりとしたお庭まであります。
八清さんらしく、木のぬくもりを感じる内装と最新式のお風呂とトイレ、床暖房まで入っています。
お値段が一軒3000万円くらいで、「え…これは買えるのでは?」という価格に心がときめきました。

担当の方が本当に建物に熱心な建築士さんで、(営業に熱心なのではないのです、建物愛が凄いのです。)
「ここはなぐりの木を入れてね、サビ丸太も綺麗なんです。天井には桜の木がね…」とこちらが嬉しくなるような案内でした。

そこで衝撃の事実。

●値段帯が安いのは建物だけの価格で、こちらはお寺の借地である。京都は寺の借地が多く、値段は月々ピンキリである。(ちなみにここは月6000円!安い…)

●町家や古民家に土地がない場合は、担保がないので(実質建物の価値はないという計算になる)ローンが組めないこともある。
実際、この2軒のうち1軒は売れていて、その方はキャッシュで(!)買われた。

土地がないの?キャッシュ?
不動産初心者の私達はビックリしてしまいました。

良い点としては、

○土地がないので固定資産税が建物のみしか発生せず、建物もリノベーション(中古)なので安い場合が多い。

○借地とはいえ、寺が主体だと実質、借り主に退去の必要がない。

良い点があるにしても、土地がなくてローンが組めないかもしれない…
夫は「ここまで綺麗に手を入れてあるなら、自分で買って直すよりも面倒がなくていい」と前向きではありましたが、
北野白梅町は住んだことのない土地だった為、とにかく保留(と言う名の断念)と言うことになったのでした。

まぁ、初めての内覧でしたしね。
あと、この物件くらい気に入るところを!という事ハードルが持てたのは良かった気がします。

物件探し続きます。