京都の町家をこうてみた。

町家購入にまつわる徒然日記

長屋に出会う

物件探しをしていた中で、第一希望…と密かに思っていた3階建て物件が売れてしまったとの一報が入り、なんとなくションボリしていました。

(この頃には町家とかはもう考えてなかったです。
何しろ条件と予算が合わなさすぎる。)

夫が「広すぎる」と言って保留にしていた物件で、
いいじゃん!広いの!狭すぎるよりさぁ…場所も鴨川近くで気に入ってたのに…とかブツブツ言ってたら、
何か良心が痛んだようで、夜中に「あの近くにこんな物件が出たみたいよ」とメッセージを送ってきました。
(本当に出た直後で、私がそのメッセージ見るまで写真も載っていなかったよう。)

朝起きてそのページを見ると、確かに鴨川近くの築年数不詳の古いお家。
4DKで庭付き、窓からの景観よし。

え!?何これ?なんで値段が1000万切ってるの?

そう、情報欄を見ると、お寺の借地だったのです。

「ええやん!!!」
(これ進○ゼミでやった問題だー!!!)※物件探し①参照
となった私は早速その場で不動産会社に連絡。

丁度次の日が夫のお休みだったので、内覧の予約をとりました。(一番初めの内覧者だったみたいです)


行ってみると確かに古くて、ずっと誰も住んでいない事がわかるような長屋。
でも凄く感じが良いのです。

カーテンを開けると電気がついていないのに割合明るく、柱や床が斜めになりまくっているけれども外観は直さなくてもいいくらいスッキリした印象。
小さな庭は、公園に面していて建物が立つ予定はほぼなし。
そして2階の大きな窓からの景色。

あ、ここだわ、と思いました。
ここなら理想的に直して、暮らせそう。

私は夫を置き去りに(笑)不動産会社の人に、前向きに検討するので、内装を「全部屋平衡をとって、フローリングにする。水回りを一新する」くらいのリノベーションをするのにどのくらいの金額が掛かるか計算して連絡もらえませんか?と聞きました。
(その不動産会社はたまたまリノベーションもやっているところでした)
ちなみに予算は物件価格の6割くらいで。

担当の方は私の前のめりの姿勢に「いける!」と踏んだのか、物件を押さえる方向ですぐに見積もりを出すと言ってくれました。

さて、このブログでは値段をちゃんと載せますね。

●物件価格 990万円

安い!と私は思ったものの、土地なしで古い家屋のみなので相応だと言われました。(安くも高くもない、と。正直な人やね。)
でも、鴨川は近いので引く手は数多かな、とも。

●借地料 月8000円

これは安い!というか、借地料は家屋の価値に対して付いているので、新築なら上がるそうです。
(ただ、京都の大きな寺の借地なら月5〜10万という価格もザラにあるらしい。)

土地を買わなくても、100年住んでも1000万しないなら良いんじゃない?
この辺の土地なら2〜3000万するから、その分子供の学費と自分たちの老後の貯蓄も出来るし。

●リノベーションの予算 600万前後

これはざっくり、物件の6割くらいかなぁというイメージ。特に明確な基準なし。


気になる点は

○借地かつ再建築不可

つまり、建物がなんらかの事情で使えなくなったら立ち退く他ない。

○連棟物件

連棟とは、隣の家と壁を共有している家。
テラスハウスとも表記します。
この家は2連棟で片側だけ共有の壁。

お隣さんとの関係性が重要になりそうだけれど、家の目の前公園なら、子供の声が煩いって怒る人は住んでないんじゃないかなぁ…(希望的観測だけど)

○築年数不詳

不詳、記録が残っていないくらい古い。
でも京都にはそう言う家っていっぱいあるし、ちょこちょこ改築があったのか、窓のサッシや水回りは最近のものになっている。

あとは、鴨川から本当に近いので、水害は大丈夫かなともちょっと思うけれど、
水害マップでは、警戒地域ではないのを信じるしかない。

迷いながらも、「探してたのはここなんじゃないか?」と言う言葉が頭の中をぐるぐる回っていました。